LINEがついに運用型広告に参入し、ビジネスプラットフォーム化。

世界のユーザー数が約2億2千万人を超えるLINEがついに運用型広告の領域に参入することを発表いたしました。ユーザーと企業を繋ぐビジネスプラットフォーム化に向けたオープン化戦略の一環の様です。
そして広告代理店として気になるのは、やはり運用型広告を開始するという発表です。LINEの連結子会社であるネイティブ広告を中心にDSP広告の展開をするM.T.Burnとの連携で、属性・興味関心分野に基づき最適化配信される運用型広告になるようで、電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク等の機微情報は含まないようです。これらが入ってくればかなりの精度の広告になると思いますが、プライバシー的な側面に配慮した内容の模様。
今回発表されたLINEの運用型広告は、実は2015年12月よりLINE内にあるタイムラインを対象に、テスト的にユーザー属性の推計情報を活用した広告配信のテストを実施しており、「Sponsored」と表記され、タイムラインに表示されていた広告は今回の発表までのテスト期間のようです。
今までは大企業向けの一斉配信のみだった広告配信を運用型広告に変更。そして、2016年6月からLINEタイムラインへの配信を開始し、興味属性による広告配信が可能となります。例えば、自動車系の公式アカウントを友達に追加しているユーザーを「自動車に興味がある30代男性」、エステ系に登録している女性には「エステや美容に興味のある20代女性」と興味属性で分け、ターゲティング広告を配信できるようになりそうです。
現時点で分かっているLINE広告の内容
・2016年6月よりリリース開始。
・電話番号、メールアドレス、アドレス帳、トーク等の機微情報は含まない。
・広告の配信先は、現在はタイムラインのみに対応だけど、今後は「LINE NEWS」「LINE GAME」などのLINE広告周辺サービスにも配信枠を拡大していく予定。
・LINE関連サービスの利用歴でターゲティングする。・・例えば美容系の公式アカウントを多数友達に追加しているユーザーを「美容に興味がある20代女性」といったターゲティングでユーザー属性と興味関心に関する広告を配信できるようになる。「LINE NEWS」「LINE MUSIC」「LINEマンガ」などのLINE関連サービス利用履歴、公式アカウントのフォロー状況、スタンプの購買情報などを広告配信に利用することができるため、これらのサービスの関連性次第で精度は高くも低くもなりそう。
因みに運用型広告以外のニュースでは、LINEアカウントの機能拡張の一環として、
「ShopCard」・・LINEアプリ内でスタンプカードを管理できる機能で、お財布の中のスタンプカードがかさばらないなどの利点が期待されています。
「CouponBook」・・企業や店舗のクーポンをLINEアプリ内で管理出来る機能。
「コマース」・・LINE@アカウント上で月額、システム利用料無料で、販売・決済手数料4.98%のみでネットショップが持てる機能。
Webサービス向けのサービス拡張の一環として、
「LINE NEWS」、「LINE LIVE」、「LINE バイト」などLINEの自社サービス向けに展開しているプラットフォームの仕組みをにOfficial Web Appとして主にWebサービス運営事業者向けに提供。
等があるようです。
国内ユーザー数が6,000万人を超えるプラットフォームとして、ビジネスのプラットフォームとして期待する広告主・広告代理店は多いと思います。弊社でも早速テストしていきたいと思いますので、また何かしらの形で情報発信します。

4年間経営した会社を倒産後、再度起業したインターネット広告代理店(エックスラボ)を3期目で年商約10億円グループにまで成長させる。集客をしたい中小企業の経営者や大手企業の担当者、同業他社までも参加するセミナーを開催する起業家。広告マン兼マーケッター。
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