Google推奨hagakure構造!1広告グループ1キーワードはもう古い?

リスティング広告を効果的に運用するポイントはいくつもありますが、その大きなポイントとなるのが「アカウント設計」です。アカウント設計次第で運用にかかる工数も変わりますし、もちろん数値に現れます。もし、扱っている商品やサービスが魅力的であっても、たとえ良いキーワードや広告文を入稿していてもアカウント構成が整っていなければ、リスティング広告から最大限の売上を上げることはできないのです。
このアカウント構成は、リスティング広告を始める際の起点ともなる部分です。最初の時点でどのような戦略でアカウント構成はどのようにするか、を考えることはとても重要です。ただ、このアカウント設計には様々な考え方があり正解がありません。時代の流れによっても良しとされることが変わっていますし、扱うビジネスによっても違うのです。しかし、もし手間がかかったり、効果の悪いアカウント構成をしてしまっても1から作り直すことができるので、怖がることはありません。
リスティング広告で売上をアップさせるためにもしっかりとしたアカウント設計を構築しましょう。
まずは、基本のアカウント構造を知っておきましょう。
リスティング広告のアカウント構造
リスティング広告のアカウントは、次の図のように、一つのアカウントから順に枝分かれしていく形になっています。「キャンペーン」「広告グループ」「広告」「キーワード」という4つから成り立っています。
アカウント構成はウェブサイトの構造に合わせて構成するのが一般的です。基本的には、サイト内のページやカテゴリと対応するよう、そしてキーワードの軸によってキャンペーンや広告グループを作成します。
1広告グループ1キーワードはもう古い?
アカウント構成の1つの考え方として1つの広告グループに1つのキーワードのみを設定するという考え方がありました。広告とキーワードの関連性を高めることが広告の品質を高めることに繋がるので、納得とも言える考え方です。
例えば・・・
この4つのキーワードをそれぞれの広告グループに分けるということです。
では、1広告グループ1キーワードにすることによってどのようなメリットやデメリットがあるのかを見てみましょう。
☆メリット
・設定したキーワードにマッチした広告文が訴求できる。
・キーワードと広告文の関連性を高められ、品質を高められる可能性がある。
・広告グループ単位で、KW単位の入札へそのまま反映させることができる。
☆デメリット
・広告グループを細かく分ければ分けるほど広告文を考える手間や設定する手間がかかる。広告文を修正するにも大量の作業が必要となります。
・1キーワードでのインプレッション数は少なく、ABテストの対象になるほどの母数を得ようと思うと、費用と時間がかかりすぎる。
・特にキーワードの多いアカウントでは、管理がしにくい。
Googleが推奨する『hagakure構造』とは
・インプレッションシェアを最大化して品質スコアを上げること
・運用工数を減らして、分析や改善に時間を使うこと
細分化するのではなく、データを溜めて生かしていくという考え方が主流となってきました。
理由の一つとして・・・
1つの広告グループでインプレッションが少ないと品質が評価されないことから、せっかく広告とキーワードの関連性が高くてもインプレッションが少ないと意味ということです。ある程度、広告グループのボリュームを持たせることで、早くデータが溜まり、そのデータを元に改善することができます。また、管理の手間がかからず、分かりやすくなります。
すなわち、以前のように広告グループを必要以上に分ける必要がないということです。
まとめ
・サイト構造に沿った、シンプルな形のアカウント構造を目指しましょう。
・LPの場合は、キーワードの軸に沿ってキャンペーンを分けましょう。
リスティング広告を運用しているとついキャンペーンや広告グループを広げてしまいがちです。運用の手間や管理も考え、データが溜まるアカウント構成を考えてみましょう。
最初にも述べましたが、アカウント構成に正解はありません。ですので「hagakure構造」をすれば全て良いのかというとそうではない場合もあります。過去の運用実績と感覚を大事にしていただきたいと思います。
前職はウエディングプランナー。現在は、2人の育児をしながらリスティング広告、Facebook広告などのweb広告運用やセミナーを開催。多角的視点から考える広告運用やマーケティング情報をお届けします。
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