仕事術
公開日:2015.11.09

スピードが結果としてクオリティになる。

今日の記事はちょっと長め。でも少しはビジネスの参考になると思います。

ビジネスにはスピードが大事だ。とよく聞きますよね?今回の記事は私の思うスピードに関して少し掘り下げたいと思います。下記は最近の打合せでの話し。

クライアントから、あるアイデアと要望が出ていました。そして、担当者に1週間ほど経ってから、
下記の流れになりました。

私「○○はどうなった?」

担「今からやるところです。」

私「え?何で今からなの?」

担「他の業務をやっていたので、忙しくて…。クライアントにも確認したい事があったので、ちょうど明後日会いますし、そこで擦り合わせようかなと。」

 

…本人にとってはもっともらしい理由なのでしょうが、これは言い訳になりません。私も分刻みのスケジュールで、親の電話も折り返せない時もあります。なので本当に忙しいのなら、当日に折り返せない事がある事も理解出来ます。

冒頭の話しは簡単では無いアイデアなので、認識のズレが生じるよりもクライアントに会って確認すると言う意味であればもっともな意見かも分かりません。

他の案件も忙しいし、クライアントに直接確認取った方が良いでしょうと。でもその考え方のために、クライアントに会うまでに約10日も意思決定やアクションが遅れているのも事実。

私達経営者はリスクを背負ってビジネスを行い、やっとの思いで顧客を獲得し、価値提供を行って収益を生み、会社運営を行いますので、そんな意識では駄目なはず。時間が進むとクライアントの温度感や熱意、クライアントの競合の動向、社内の案件状況やキャパはこく一刻と変わる可能性があります。

事業者の約70%が赤字と言われる様に、ビジネスと言うのは「普通」に「もっともらしく」考えていたら成功出来ません。

その「普通」に「もっともらしく」考えていた人の思考回路で今までどれだけ成功して来たのか?は、その人の今を見れば分かるはず。その人の枠で考えて行動して来た現状が今なのですから、未来を今と違うものに変えようと思えば今の考え方と行動を変えるしかありません。

ある調査で、成功する起業家とうまくいかない起業家を分ける最大のポイントは「アイディアから行動への早さ」だと言う結果が出ています。すぐに行動出来る人と、周囲に責められない様に保険をかけてから実行する人がいます。傾向的に頭の良い人ほど保険をかけます。保険をかける事が悪いのでは無いですが、、思うに私を含めた一般的な「普通の人」が成功するたった1つの方法は、「素早い失敗」と「改善」の積み重ねのみです。テストマーケティングとも、PDCAサイクルを素早く回すとも言えます。

その理由は計算してみれば簡単です。例えば今回の事例でアイディアから実行まで、(厳密には意思決定まで)10日かかったとします。しかし、その意思決定や実行は早い人なら即日(1日)でできます。冒頭の話しだと、会わなくても電話すれば良いだけの話し。どうしても会わないと行けないなら、離れている所に居ても会いに行けば良いのです。仮に東京、大阪間でもね。経費はかかるけど、その代わりに「スピード」を手に入れる事が出来ます。

そしてこれを面倒だとか、お金がかかるから勿体無いから次会う時にってのは「普通」の考えです。因みに私はこの1週間で東京に日帰りも含め3回も行っています。勿論かなり非効率だと思っています。でもそんな非効率な私がそれなりの業績を上げられているのも事実。そして私だけではなく、私のクライアント達もかなり好調です。非効率だと指摘するのはもっともです。だってどう見ても非効率なんですもん(笑)そして非効率なのはビジネスにおいては確かに悪です。でもそれよりも悪なことがあります。それは行動やスピードの遅さ。

因みに即日(1日)で行動出来る人と10日かかる人は1年間でどれくらいの差が出るかと言う話しがあります。それは、前者は365個の行動を起こせます。後者は36個の行動しか起こせません。

広告で言う所のABテストを365回行えるか、36回しか行えないかの話しです。仮に1回のテストで5%の改善が出来たとしたら、36回のチームは年間579%の改善、365回のチームはなんと54億%の改善になります!仮に毎日1%の改善でも、1年続ければ3,700%になります。※1.01の365乗は37.78になる事から。

※勿論、実際にはこんな風にはなりませんが、あくまでも理論値の話しであり、考え方の話しです。

重要なのは、あなたのスピード感と考え方。冒頭の話しから、たった10日しか経って無いと思うのか、10日も過ぎてしまったと思うのかであなたのビジネスは大きく変わります。

だからこそビジネスは素早く動いて、素早く失敗して、素早く改善する事が大事なのです。時間をかけて良いものを作れたと思っても、それはあなたの基準で良いものなのであって、市場では失敗するのかも知れません。

仮にあなたにとって完璧な状態(90~100%)でサービスが90日でリリースしたとしましょう。もう一方では完成度65%、30日でのサービスリリース。どちらが成功し易いかと言うと後者です。それは顧客(市場)のフィードバックを受けた上で改善を積み重ねられるから。

前者はリリースの90日後からやっと顧客の反応を見れるので、そもそものアイデアやサイト構成、キャッチコピー、サービスやオファーが市場と合ってるかと言うのは90日後からしかテスト出来ません。その間に後者は前者のサービスイン時には60日分も顧客のニーズに応えているサービスに近付いているはず。であれば、出来る限り早く顧客(市場)に出して、早く失敗して、顧客(市場)と自分の乖離を認識し、改善を繰り返さなくてはならないのです。

これはプロジェクトチームのリーダーであれば絶対に必要な意識です。なぜならリーダーのスピード以上にチームは動けません。あなたが「後で良い」と思っていると、メンバーも同じ様に後で良いと思ってしまいます。もしメンバーから急かしてくれるなら、そのメンバーはとても優秀です。大事にしましょう。

またせっかちで短気なリーダーの元にいるメンバーは、おおらかで気が長いリーダーの元にいるよりもプロジェクトが成功する可能性は圧倒的に高いです。そんなリーダーがチームにいるなら、それだけでその人はラッキーです。

小さな失敗なんて、ビジネスにおいて日常茶飯事。指摘されるべきは小さな失敗よりも行動の遅さであるはず。小さな失敗はあなたの人間性を否定するものではなく、成功に繋がる為の実験結果。実験はたくさんした方が良いものが作れるはずですよね。なのに、みんな失敗や恥を恐れます。そして言い訳で固めて、スピードの遅さも含め自分の力不足を認めないのです。人によっては人間性を否定されていると考えてしまうのです。これでは成長も成功も遅いはずです。

私はよく恥をかいています。仕事もパフォーマンスもそれなりのレベルを求められて、仕事量が多いのを理由に、準備も程々で、すぐにアウトプットしますから。。でもそこで学びすぐに改善しているのも事実。結果、アウトプット前よりも自分のスキルアップを感じますし、最終的には求められている事に対して改善を積み重ね結果を出します。

ポイントはここで他の仕事をセーブして、準備に時間を掛ければ確かに「良い仕事、納得のいく仕事」は出来ます。しかしセーブした仕事も含めてグロスで考えるとかなり非生産的な仕事の仕方になっています。

自分の力不足や恥や失敗を認められない、怖いと思う気持ちはとてもよく理解出来ますが、ことビジネスにおいてはかなりの弱点です。小さな失敗に気付けるのは、単に顧客(市場)からのフィードバックです。フィードバックはたくさん受けた方が成長します。悪いフィードバックの場合もショックだけど、鬱陶しいと考えては勿体無い。だってあなたの頭の中で考えた事よりも実際に使ってくれる顧客からのフィードバックが何よりのアイデアだから。

サービスを使ってくれる顧客からフィードバックを貰わずに成功なんてあり得ません。常に私達のビジネスには改善があるはず。なのでもっともっと失敗して、多くのフィードバックを頂いて、素早く、大きく、ビジネスも人も成長させましょう。

P.S.勿論スピードを重視して、クオリティを下げては意味がありませんし、顧客(市場)も許しません。最後はどこにも負けないクオリティの高い仕事を目指すべきです。ただ完璧を目指し過ぎてもキリが無いもの。

スピード感を持ってリリースするには、どこまでが妥協ラインなのかは大事なポイントです。妥協し過ぎて、クオリティが低過ぎては、1度離れた顧客は中々戻って来ないから簡単ではありませんよね。

スピードを重要視しながら、クオリティを担保する。その最大公約数を求められる難しい仕事がリーダーには求められるのです。

スピードとクオリティは相反するケースが多いですし、どちらかを疎かにして良いという話ではありませんが、最終的に良い商品にするのが目的なら、答えはシンプルに顧客(市場)に聞くのが早いです。

【おまけ】
よりスピードを認識して頂き、より成功して頂く為に、スピードにこだわる経営者の名言をまとめました。ご参考になれば。

ラリーペイジ(Google創業者)
「失敗しても構わないが、失敗するなら早くしろ」

「ミスを犯してくれて大変嬉しい。あまりに慎重で殆ど何もしないのではなく「迅速に動き、たくさんのことをする」会社を私は経営したい。もしこうしたミスを全く犯さないとすれば、私達は十分なリスクを取っていない事になる」

ジャックウェルチ(GEのCEO)
「スピードはきわめて重要だ。競争力に欠かす事のできない要素である。スピードがあれば、企業も、従業員もいつまでも若さを保てる。」

マーク・ザッカーバーグ(FacebookのCEO)
「完璧を目指すよりもまず終わらせろ!」

ジャック・ドーシー(Twitter創業者)
「素早く動き、より素早く学ぶチームを築く事に重点を置く。Twitterとスクエアの両社において、スピード感と切迫感を高めてきた」

松下幸之助(現Panasonic創業者)
「どういう仕事をやるにしても、われわれはスピードの時代であるということを、もっと自覚しなければならない。よい考えがあって、実行にうつしたらと考えているうちに、すぐ半年や一年はすぎてしまう。今日考えたことは、その日に実行してしまうこと、思いついた事はすぐ実行し実現するという考え方で仕事をはこんでいかねばならない。そのために、常日ごろからそういう物の考え方なり事の運び方を訓練しておかねばならと思う。さもないと他の人に先をこされて、遅れをとることになる」

三木谷浩史(楽天の社長)
「スピード!スピード!スピード!重要なのは他社が1年かかることを1ヶ月でやり遂げるスピードだ」

堀江貴文(ライブドア元社長)
「シンプルに考えることが僕の信条です。ビジネスの最前線ではスピードが勝負です。色々と複雑に考える事で失うものは大きい。ビジネスにおける様々な問題は、全て原点に戻ってシンプル思考で処理すれば、最大限の効果を発揮する事が出来る」

柳井正(ユニクロのCEO)
「スピードがない限り、商売をやって成功することはない。だから失敗するのであれば、できるだけ早く失敗するほうがよい」

「致命的にならない限り、失敗はしてもいいと思っていました。やってみないと分からない。行動してみる前に考えても無駄です。行動して考えて修正すればいい」

孫氏(中国の兵法家)
「拙速は巧遅に勝る」

【おまけ2】
ソフトバンクの孫さんの経営は特にスピード狂に近いです。ソフトバンクは色々と粗のあるサービスも多かったのに、結果として大成長を続けるその根幹はスピードです。

良ければ下記の日経記事も参考に。


ソフトバンク自慢の超高速経営

 

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執筆者:藤 勝行 (http://xlab.co.jp)

4年間経営した会社を倒産後、再度起業したインターネット広告代理店(エックスラボ)を3期目で年商約10億円グループにまで成長させる。集客をしたい中小企業の経営者や大手企業の担当者、同業他社までも参加するセミナーを開催する起業家。広告マン兼マーケッター。

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