仕事術
公開日:2017.08.07

「ツァイガルニク効果」で業務の生産性や記憶力を上げる

もっと早く仕事が進んだら楽なのに、自分のコピーがいれば良いのに、と思うビジネスマンは多いと思います。僕自身も仕事が溜まりやすく、色々な仕事術にトライしてきました。そんな中で今でも使っている仕事の生産性を上げたり、記憶力を上げるのに重宝する「ツァイガルニク効果」について書きました。

未完了の事柄は完了した事柄よりも記憶に残りやすい

ツァイガルニク効果とは、未完了の事柄は完了済みの事柄よりも記憶に残りやすい現象の事を言います。この効果はドイツの心理学者クルト・レヴィンが提唱し、彼の生徒であった旧ソ連の心理学者ブリューマ・ツァイガルニクが心理実験によって実証されました。

2人はあるカフェで、その店のウェイターが一切メモを取らずに会計時まで注文内容を覚えていたにも関わらず、会計が済んだ途端に注文内容は記憶から消える事に気付き、会計が済んでいない未完了の注文情報は、短期記憶ではなく長期記憶の領域に記憶として保存されているのではないかという仮説を立てました。

実験では、被験者に20項目の異なる作業を行わせ、その内10項目は作業を途中で中断させて次の作業に入るようにし、残りの10項目は作業を完了するようにしました。全ての作業を終えた後で、被験者にどのような作業を行ったか紙にリストアップしてもらった結果、途中で作業を中断した項目が圧倒的に多く思い出されていたというものです。そして未完了の項目は完了項目よりも先に思い出しやすいという結果も出ました。

人の脳はよく出来たもので、未完成の項目は今後作業を再開する可能性があるという事で、脳内の短期記憶領域ではなく、長期記憶領域に情報を残すような判断をしているようです。このツァイガルニク効果を上手に使うと日々の業務や勉強などに役立ちそうです。

という訳で、活用方法を説明します。

仕事はあえて中途半端なところで手を止める

仕事はきりの良いところで止める、という人は多いのではないでしょうか。実はこれは効率の点ではあまり良くない方法出そう。僕も何度キリのいいところまで仕事を進めてきたか。

きりの良いところで終わらせると脳が「これでひと段落」と判断してしまい、それまでの業務の記憶が流れてしまいがちになります。業務効率を上げるには、あえて「きりの悪いところで手を止める」。

こうする事で手を止める前の作業が記憶に残りやすくなり、続きを再開した時にスムーズに仕事を進めていく事が出来るとのこと。

僕自身も昔はキリの良いところで仕事を終わらせようとしていました。今現在では全体のスケジュールをベースに同時並行で業務を行う事が多い為(ほとんどの人がそうなはず)、キリが悪くても一旦は終わらせて、スケジュール通りに次の業務に向かいます。そうすることでキリが悪く終わった業務は、次に始める時には進めやすくなっているので、気分が乗る乗らないに左右されずに業務を開始する事が出来ます。

慣れない内は、キリが悪くて気持ち悪いと思うかもしれませんが「効率アップのために」試してみる事をお勧めします。

 

記憶力アップにも使えます

現代はもちろんの事、僕たちを取り巻くWEB業界、広告業界の進歩は目まぐるしく、次々に新しい技術や情報が入れ替わり立ち代わり生まれています。それに伴い、マーケティングの手法や技術、流行も移り変わっていくので覚える事がたくさんあります。きっとあなたも、覚えておきたい事はどんどん出てくる事でしょう。

新しい情報を脳にしっかり記憶させるにも、ツァイガルニク効果は有効です。こちらも、完了させずにあえて途中で置いておき、時間を置いて情報に触れることでより記憶に定着しやすくなります。新しい語学の習得などにも使えそうですね。

一時的な情報を扱う短期記憶領域では、記憶は30秒持たないと言われます。ですので、ツァイガルニク効果を上手に使って長期記憶領域の新しい情報を吸収する器官の海馬に情報を取り込んでもらいましょう。

因みに、海馬で取り込んだ情報を長期記憶領域にしっかり残すには、良質の睡眠を取る事。夜寝る前にスマホやテレビ、PCを見たりすると、画面の光で昼間だと認識してしまい、睡眠が浅くなる事もあるようです。画面が発する青い光は紫外線に近い性質を持っているため、脳が日光と誤って認識してしまうため。

物事をしっかりと覚えておくためには、夜遅くには電子機器などの画面を見ないようにするのが良いです。せっかくやって来る情報も取りこぼしてしまってはもったいないもの。ツァイガルニク効果を上手に使って情報をどんどん脳に蓄積していきましょう。

心理学のこう言った実験結果がある事を知って頂き、日々の生活やビジネスに活かして貰えてたら良いなという事で、エックスラボオンラインではビジネス用心理学のカテゴリーを設けています。少しでも参考になれば幸いです。

 

ダイレクトマーケティング専門インターネット広告代理店が発信する「無料メールマガジン」
LINE@で購読する
avatar
執筆者:藤 勝行 (http://xlab.co.jp)

4年間経営した会社を倒産後、再度起業したインターネット広告代理店(エックスラボ)を3期目で年商約10億円グループにまで成長させる。集客をしたい中小企業の経営者や大手企業の担当者、同業他社までも参加するセミナーを開催する起業家。広告マン兼マーケッター。

この記事が気に入ったらいいねしよう!

最新記事をお届けします。

ソーシャルで記事を共有する

facebookでコメン卜する

記事にコメントを残すコメント数:0

※がついている欄は入力必須です

カテゴリー別で探す お悩みごと別でコンテンツを探す