豆知識
公開日:2016.04.04

良い方の「ピアプレッシャー」でチームの成長力をアップする

スタッフの個々の能力は結構高いはずなのに、チームで働くと途端に生産性が落ちる、そんなもどかしい思いをした経験はないですか?それはもしかすると、ピアプレッシャーが原因で生産性が落ちてしまっているのかもしれません。
今日は、うまく活用すれば職場の生産性を上げることができるかもしれない、ピアプレッシャーについて話します。

 

ピアプレッシャーは2種類に分けられる

ピアプレッシャーは、英語でpeer pressure、直訳で仲間からの圧力というような意味です。例えば、社内のスタッフが皆、遅くまで残業をしている。でも、ある人は仕事が終わっていてすぐに帰れる。そういう時に、遠慮なく自分だけ仕事を終えることができずに何となく残業をしてしまう。

あるいは同業他社が一斉に同じようなサービスを提供し出したがそのサービスは自分の会社には合わないサービスで、でも他社につられて同じようなサービスを提供したが、売上があがらなかった。また、会議で皆で意見を出して何かを決める時、何となくその場の話の流れに従ってしまい違う意見を言い出しにくい。

そのような、実際に誰から言われた訳でもないのに感じてしまう、周囲に合わせないといけないという心理的なプレッシャーをピアプレッシャーと言います。日本語では同調圧力とも呼ばれていて、特に日本人には、ピアプレッシャーの影響を受けやすい脳の働きを持つ人が多いと言われています。

ピアプレッシャーには2種類あって、上記のようなどちらかというと皆に合わせてしまうがためにパフォーマンスを落としてしまったり、物事を革新するチャンスを失うような、どちらかというとお互いがお互いに成長を阻むようなタイプのピアプレッシャーと、もうひとつは、個々の能力を伸ばしつつ協力し合って成長していけるような望ましいタイプのピアプレッシャーが存在します。

その場の空気に流されて皆に合わせてしまう、能力が高い人を皆と同じレベルに合わせようとするような行動は、自信のなさから来ていることがあります。皆が同じだったら安心だけど、自分を置いて皆が成長していったら不安、という感じでしょうか。

 

脳内物質ドーパミンによって自信を育てていく

ドーパミンは前頭葉に向けて放出される脳の神経伝達物質で、目標を達成するなど、脳が望ましいと判断した行動をとった時に生成され、ドーパミンは快の感情や高揚する気分をもたらします。快感をもたらす事で、その人が再びその行動を行うように仕向けていると言えるかもしれません。

そして、目標を持つ、目標に向かって努力する、目標を達成するという行動を繰り返す内に、脳内ではより多くのドーパミンを効率よく生み出すためにシナプス回路を組み替えて構造を変化させるようです。昔は脳の構造は大人になったら変わらないというのが定説でしたが、今は大人になっても脳の構造を変えて進化させていく事ができるという事が分かっています。

目標は例えば、英語を流暢に話せるようになる、という目標でも良いのですが、それだと目標があいまいで大きいためドーパミンを生成するに至るまでが遠い道のりとなってしまいます。なので、まずはTOEICで何百点を取る、単語を毎月いくつ覚える、英会話教室に通ってとにかく話すなど、目標を細かく分類し少しずつステップアップしていくようにすると、その都度ドーパミンが作られ、脳の構造が更にドーパミンを生成しやすいようにバージョンアップされていきます。

脳内で生成されたドーパミンはシグナル変換されて情報伝達に使われるのですが、余ったものは再び吸収され分解されます。この時に完全に吸収されてしまい脳内にドーパミンが残らない状態になると、人は自信を持てずに周囲に流されやすくなってしまうようなのです。

だから、吸収されきれずに残ってしまうくらいにドーパミンを生成するために、小さな目標をたくさん達成していくと、自信を持ちやすくなるでしょう。目標を達成する度にドーパミンはより多く作られるようになるのですから。

 

人と違うという事を認め合えることが前提

それぞれが自分の目標に向かって頑張っていたら、皆が同じでないといけない、という窮屈な考えはなくなっていきます。それは自分を信じてあげられるから。お互いが成長していけるピアプレッシャーの環境は、それぞれが自信を持った上で初めて成り立つもの。その上で協力しあっていけたら、素晴らしいチームが出来るでしょう。

早く帰れるのに周りに遠慮して帰れないスタッフが居るような職場では疲れも取れず、優秀なスタッフの生産力も落ちてしまいます。皆がそれぞれの目標を持って、その上で協力すべきところはしっかり協力しあっていけるといいですね。スタッフの実力が伸びて良いチームができるという事は企業力アップに繋がりますから。

 

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執筆者:藤 勝行 (http://xlab.co.jp)

4年間経営した会社を倒産後、再度起業したインターネット広告代理店(エックスラボ)を3期目で年商約10億円グループにまで成長させる。集客をしたい中小企業の経営者や大手企業の担当者、同業他社までも参加するセミナーを開催する起業家。広告マン兼マーケッター。

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