マインド(考え方)
公開日:2016.04.26

魚を与えるのではなく、魚の釣り(方)を教えよ!から考える教育論

「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ」と言う言葉は、教育の世界ではよく出てくる言葉の一つです。中国語では『授人以魚 不如授人以漁』と言われ、「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に釣りを教えれば生涯食べていく事が出来る」と言う(老子が言ったとされる※)言葉。※出典元は様々です。老子の言葉という説やユダヤ系という説、東南アジア説など。しかし含蓄深い言葉です。

訳の違いで「人に魚を与えると1日で食べてしまう。しかし人に《魚の獲り方》を教えれば生涯食べていく事が出来る」との訳もあります。個人的には「獲り方」を教えようと、それはノウハウ(方法論)なので、実践である「釣り」を教えた方が良いと思いますが、どちらにせよ伝えたい意味は「何を教える(伝える)のか?」と言う事。

仮にお腹を空かした人が居た場合、魚を与える事は一時的な空腹を満たすためには簡単な方法だけど、それでは、その人は空腹になる度に誰かを頼り、魚をもらい続けなければならないし、もらい続ける癖がついてしまう。

本当に大事な教育とは・・

これに対し、釣りの道具を与えて魚の釣り方を教え、実践して貰えば、空腹になっても自らの力で魚を捕まえて食べられるようになる。と言う意味。目先の困難を助ける(満たす)事も時には大事です。しかし「本質的に相手のためになる」とは限りません。「本当に相手のためには何が1番か?」と言う事を、考え、教えてあげたり、環境(場所や人など)を作ってあげたりする事も大事です。

コーチングの世界では「答えはその人の中にあり」と言われ、教えるのではなく、自分自身で気づいて貰う事がとても大切だとされています。一時的な知識やノウハウの詰め込みもある側面ではアリだとは思いますが、学ぶ事の意味や目的、仕事の仕方や考え方までのマインドセットも含めないと、いくら知識やノウハウが増えても通用しません。出来る限り学んだ事で、「自ら答え(結果)を出せるようになってもらえれば教育者(親、教師、コーチ、上司、会社)としては正解」だと思います。答えを知っている者からすれば、答えを教えるのは簡単ですし、言いたくてムズムズもやもやします。しかしそこをグッと堪えて、自ら学ぶ機会を奪ってはいけないとも思うのです。

子育てでも社員教育でも、自己成長でも本質は同じ

子供から「これってなーに?」と聞かれ、(親の見解で)簡単に答えを教えてしまうのは、子供の成長機会を奪うようなものでもあります。質問と答えの間には適切な疑問があり、「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」と言う過程があるのに、それを無視して答えを出す事で、1番頭を使い、1番成長する「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」を飛ばしてしまうのです。そうする事で思考停止状態になり、思考力、創造力など頭の筋トレが出来ない様になるのではないでしょうか。

なるべく子供が「これってなーに?」と聞いてきたら、「なんだと思う?」と逆に聞き返し、考える習慣を付けさせたいものです。それは社員教育でも、自己成長でも同じ。社長は答えの無い事業に取り組んでいる事も多いはずなので、思考停止状態では務まりません。自分自身にも「なぜ?」「どうして?」「どうやって?」と適切に自問自答する事で、考えるプロセスを学び、周囲にプレゼンする時にも説得力が増します。社員教育でも同じです。Panasonicの創業者・松下幸之助さんやサントリー創業者・鳥井信治郎さんの「やってみなはれ」と言う言葉は挑戦心もさる事ながら、「(自ら考えて)やってみなはれ」と言っているのでは無いかと推測します。自ら(チームで)考え、結果が出るとビジネス自体が楽しくなってくるものです。

だからこそ、魚(答え)を与えるよりも、魚の獲り方(ノウハウや知識)を教えるよりも、「釣り」を教える事が大事な気がします。道具、餌のつけ方、場所の選び方を与えたり、教えたりももちろん大事なのですが、楽しさや目的も含めたことまで教えて実践できる様になるまで見守ることが1番の教育なのでは無いかと思った次第です。

因みに僕自身は全く思っても無いのに「あいつを育てたのは俺。」と言っている知人がいました。丁重に「そんな訳ないやん」と否定しておきましたが(笑)育てられた(成長した)と思うかどうかは、当人が思うものであり、押し付けるものではありませんよね。。

知識やノウハウを教えると言うのも「行動」ですが、環境を作り、仕事を作り、ただただ見守り、自ら考え、気付くまで待つのも「行動」です。きちんと知識やノウハウを教え、環境や仕事を与え、成長を見守りましょう。きっと僕たちも誰か愛情ある人達から、そうやって育てられてきたはずです。

 

 

P.S・・・とか言いながら、顧客が絡む弊社の仕事では黙っていられない僕ですが、自社案件の場合は出来うる限り我慢しようとは思います。

 

 

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執筆者:藤 勝行 (http://xlab.co.jp)

4年間経営した会社を倒産後、再度起業したインターネット広告代理店(エックスラボ社)を3期目で年商約10億円グループにまで成長させる。集客をしたい中小企業の経営者や大手企業の担当者、同業他社までも参加するセミナーを開催する起業家。広告マン兼マーケッター。

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