得るは捨つるなり

捨てるのはもったいない・・・
物を大事にする精神はもちろん大切ですが、不要なものを取っておくことにメリットはあるでしょうか?よく考えると邪魔でしかないですよね。
例えば洋服。愛着があるからとか、高かったから、もしかして着るかも、と思いながら捨てられず、3年、5年、10年着ないままの洋服が増えていく。そんな洋服でクローゼットがいっぱいになると、新しい洋服が入るスペースがありません。洋服で埋め尽くされたクローゼットの前で、「何も着るものがない」という状態です。着ない洋服ばかりなのに洋服でいっぱいのクローゼットなんて、意味がありません。意味がないどころか邪魔です。
パソコンのハードディスクやカメラのメモリーカードは、容量に制限があり、データがいっぱいになると、それ以上データを記憶することができません。不要なデータを捨てたり、移動させたりして、新たなデータが入るスペースを確保しなくてはいけませんね。
やはり、不必要なものは断捨離すべき。思い切って捨てても、取っておけばよかったと後悔することって意外にないものです。
物質的だけでなく、人間の記憶はどうでしょうか?
人間の記憶
人間の記憶は、自分ではコントロールできませんが、どんな記憶も鮮明に覚えている人なんていません。記憶の容量に限界があるのかどうかは分かっていないようですが、やはり時間が経てば記憶が薄れていくもの。そして、時間の経過だけでなく、不必要な情報を忘れるということによって、大事な情報を残しているようです。どんな情報も記憶している状態では、重要な情報が目立たず、いざという時に必要な情報のアウトプットができなくなるのです。効率よく重要な情報をアウトプットするためには、忘れることも大事なことなんですね。
それなら、嫌な記憶や辛い記憶はなぜ残っているのか。本当は消し去りたい記憶も残るのは、その経験を忘れないことで、また同じことが起こらないように自己防衛するためなのかもしれません。すなわち、それはまだ忘れてはいけないことなのでしょう。
人間の記憶は、脳がうまく断捨離して、コントロールしているようです。
断捨離が必要。これはビジネスにおいても言えることではないでしょうか。
ビジネスにおいての断捨離?
新しいビジネスに次々と手を出すことも、自分の中のキャパシティが中途半端なことだけでいっぱいになる可能性があります。「二頭追うものは一頭も得ず」とも言われるように、全てが中途半端になり、どれも成功しないという結果に終わることが多いのです。
現状から脱したい、変化が欲しい、決断したい時は、ただ何かを増やすのではなく、まずは何かを捨てる必要がありそうです。そして、新しいことを始める時にこそ、断捨離のタイミングなのかもしれません。
得るは捨つるにあり・・・いざという時は、思い切って欲心を捨ててしまうことで、思いもよらぬ好結果が得られるというもの。
新しいもの、新しい環境を手に入れたいのであれば、まず先に、今あるものを手放す勇気が必要です。
自分が変わりたいのであれば、必要な時間の確保のために、無駄な時間を断捨離する必要があります。例えば、今まで遊んでいた時間を必要な勉強のために使い、努力をすれば、捨てた時間の分だけの結果を得ることができるでしょう。
リスクを負う、一度はお金を手放す勇気も必要です。例えば、なりたい職業に就くために、お金を出してスクールに通う、セミナーに参加するなど。そこにお金を払うのはもったいないと思っていたら、最終的に手に入れたいものは手に入らないでしょう。
ビジネスでも、リスク追わずして成功するのは難しいことです。何を捨てることもなく、何の犠牲もなく、新しいものは手に入らないということですね。
捨てるべきものは、具体的な物や時間だけでなく、固定観念や、不必要なプライド、過去の栄光などとも言えるでしょうか。
もちろん何でも捨ててもよい訳ではないので見極めは大事です。しかし結局、捨てても残るものが大事なのです。スキルや必要な記憶、人間性、信頼は、何かを捨てても残るものです。残るのは、自分の価値ということですね。
効率よく仕事ができるように、そして新しいものを手に入れるためにも断捨離に取り組んでみましょう。
前職はウエディングプランナー。現在は、2人の育児をしながらリスティング広告、Facebook広告などのweb広告運用やセミナーを開催。多角的視点から考える広告運用やマーケティング情報をお届けします。
この記事が気に入ったらいいねしよう!
最新記事をお届けします。
ソーシャルで記事を共有する
facebookでコメン卜する
記事にコメントを残すコメント数:0
※がついている欄は入力必須です
人気のある記事よく読まれているページ
-
アドテクとは?~広告技術の進化~
-
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えよ!から考える教育論
-
成長するためにコンフォートゾーンを抜け出そう
-
「知名度」と「認知度」の違いを理解し、広告を考える
-
ビジネスの成功に必要な心の知能指数EQ
-
リストマーケティングをして集客を楽にしましょう