あなたのビジネスの市場規模

あなたは、自分のビジネスがどのくらいの市場規模なのか知っていますか?また、その市場規模データは、最近のものですか?市場規模は常に変動します。もし、市場規模が縮小したのに、今までと同じことをしていたらどうでしょうか?売上は伸びるでしょうか?この常に変動するデータをしっかりと把握をしておかないと間違った戦略をしているかもしれません。
そもそも市場規模とは?
市場規模とは、業界、商品においての経済活動の大きさのことを示します。取引が行われる現状や見込みの総額を表しており、その市場の売上総額ということになります。正確な額を知ることは困難なので、あくまでも推定値として発表されることになります。この市場規模を知ることで、自分のビジネスがどのくらいの位置にいるのかという現状把握をし、その先どこにどのように向かっていけばいいのかを知ることはとても重要なことです。
大きいビジネス規模では、財務省や経済産業省、総務省などが無料で発表しています。また、業界団体や矢野経済研究所などがニッチな業界でも公表されています。
広告業界は
例えば、広告業界は、経済産業省や電通などが「広告業界の市場規模」を発表しています。電通の発表では、2015年の日本の総広告費全体では6兆1710億円となっており、前年比100.3%です。伸び率は少ないですが、4年連続で前年比はプラスとなっています。広告業界全体では、日本の全市場の中でもTOP10%に入るほど大きな市場となっています。
広告市場の中でも大きく3つに分けられます。
- マス広告
- プロモーションメディア広告
- インターネット広告
この中で、TVCMや新聞広告などのマス広告が全体の半分弱の規模を占めていますが、伸びているのはインターネット広告だけです。他はマイナスとなっており、そのマイナス分も補い成長しているのが、インターネット広告ということです。
さらに、サイバーエージェントの調査では、インターネット広告の中でもスマホ市場や動画広告市場などが圧倒的に伸びていることが分かります。
このように、大きな市場規模の中でも伸びている部分とマイナスの部分があるので、業界規模とさらにカテゴリを分けて市場調査をすることが重要です。
市場規模の調べ方
- 新聞・雑誌を活用する
全国紙はもちろん、日経産業新聞やフジサンケイビジネスなどの専門誌、ニューヨーク・タイムズなどの海外紙などにも掲載されています。週刊ダイヤモンド、週刊東洋経済、日経ビジネスなどの専門誌も情報収集として有効です。
- 官公庁が発表する統計
各官公庁が発表する白書や各省庁のWebサイトで統計データが発表されています。
- 民間企業のデータを活用する
矢野経済研究所や富士経済などの定期的に公開される情報や詳しく調べるための有料サービスもあります。
簡単に市場規模を調べる方法
- visualizing.info
市場規模、クラウドファンディング、Wikipediaアクセス数などのデータを可視化したサイト。市場や対象期間を選択するだけで、市場規模の比較や動向を簡単にグラフにして調べることができます。市場規模マップで全体を見やすくブロックの大きさで表示させることもできます。簡単に調べられて見やすいので、提案書や事業計画書の作成にも役立ちます。ちなみに、市場規模だけでなく、他のいろいろなデータを可視化できるためとても面白いサイトです。
- Googleトレンド
Google で検索される現在のトレンドや動向を調べることができます。人気の話題などもチェックできます。検索ボリュームの動向を地域、言語、時間帯別にも調べることができ、他キーワードとの比較も簡単にできます。キーワード単位で調べることができるので、より詳しいトレンドが分かります。また、関連キーワードも分かるので、SEOやリスティング広告にも役立ちます。
https://www.google.co.jp/trends/
市場調査の他に知っておくべきこと
- 利用調査
商品やサービスがどのくらい利用されているかを知ることは有効的です。
- 意識調査
ビジネスは、顧客中心に考えなければいけません。実際、対象のユーザーがどのような意識でどんなことに関心があるかを調べます。意識調査をすることはペルソナの設定や確認にも役立ちます。
まとめ
「10年後なくなる仕事」なんていうものが話題にされたりしますが、現在の市場の移り変わりは激しくなっています。この先来年、再来年、10年後、自分の業界はどうなっていくのかという先を常に見据えながら自分のビジネスを考えていくことも大切です。また、定期的に市場規模を調査して、現状把握をすることをお勧めします。
前職はウエディングプランナー。現在は、2人の育児をしながらリスティング広告、Facebook広告などのweb広告運用やセミナーを開催。多角的視点から考える広告運用やマーケティング情報をお届けします。
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