ビジネス用心理学
公開日:2016.01.18

スタッフのモチベーションを高める「アクノレッジメント」

仕事を進めていく上で、モチベーションを高く保ち続けるのは大切な事。そして、あなたが企業を経営をしているなら、スタッフのモチベーション維持に悩んだ経験があるかもしれませんね。自分のモチベーションは自分でコントロールできますが、人を変えるのは難しいもの。
今回は、スタッフのモチベーションアップに役立つかもしれない「アクノレッジメント」について話します。

アクノレッジメントは相手の存在を認めるという事

「アクノレッジメント」は英語でacknowledgement、承認すること、認めることなどの意味を持ちます。コーチングでよく使われる手法で、相手の存在を承認しているという事を相手に伝える事を言います。

代表的なアクノレッジメントに、「褒める」という行為があります。例えば、営業で好成績をあげたスタッフに、「あの難しいクライアントの契約を取ってくるなんて、さすが」と、ひと声掛けたり、そういう事です。ただし、褒める事はアクノレッジメントの一部ではあるのですが、それが全てではなく、挨拶や「調子はどう?」など相手を気遣う声掛けをすることもアクノレッジメントに含まれます。

つまり、相手に対して「あなたはここに存在してもいいんですよ」と存在そのものを認める言葉掛けをすることを、アクノレッジメントと言います。マズローの欲求の5段階説にも承認欲求というものがありますが、認められたいという気持ちは誰でも持っていて、承認欲求が満たされないと人は不安や焦りを感じやすくなります。

アクノレッジメントを受けた人が相手に認められたと感じると、承認を得られない事による不安は解消されます。

 

どうしてアクノレッジメントはモチベーションを上げるのか

褒められると嬉しくなるのは、誰でも想像できると思いますが、どうしてアクノレッジが相手のモチベーションを上げるのでしょうか。それは、相手をコントロールしようとしない、相手を尊重しようとする態度が、相手の主体性を高めるからだと言われています。誰だって、「ああしろこうしろ」と頭ごなしに指示されるのは好きではないですよね。どうして好きではないかというと、こと細かに指示されることによって、自分の主体性を相手に奪われるからなのです。モチベーションを高めるのに不可欠なのは、少なくともある程度行動の主体性が自分にある環境です。高いモチベーションを保つためには、人から命令されたからという事では動機づけが弱くなってしまい、自分でそれをする事を決めたから、の方が強い動機を保持できるようです。そして、「任せる」という行為もアクノレッジメントに含まれます。ただ、仕事なので何でも任せっぱなしという訳にもいかず、そこは采配が必要となってくるのですが・・・。何をどこまで任せることができるかの見極めも大切ですね。

 

アクノレッジメントを適切に使うには

同じ言葉でも、人によって捉え方や感じ方は違いますよね。アクノレッジメントも同様で、誰にでも同じ言葉を掛けていれば良いというものでもないのです。もう何でもいいから持ち上げて欲しい人、その人がこだわっているところにポイントを絞って的確に褒めて欲しい人、細やかな気配りを喜ぶ人。嬉しいと思うポイントは人によって違い、その人が嬉しいと感じるアクノレッジメントができた時に、効果が高まります。大切なのは、相手のニーズを見極める事。どういうところでこの人は喜ぶのかと、相手の立場に立とうとしてみると、見えてくるものがあるかもしれません。

 

他者への承認は自分を認めるということから始まる

ところで、他者承認をしにくい人が意外といるようですね。つまり、他者を承認する事に抵抗をおぼえてしまうという人。自分の存在を承認してくれた人には好感も抱きやすいので、他者承認は気持ちよくできる方が得でもあるのですが、そういう人はどうしたらできるようになるのでしょうか。

存在承認には、他者からの承認とは別に、自分で自分を認める自己承認というものがあります。心理学者のアルフレッド・アドラーは、短所やコンプレックスも含めて自分を受け入れることができる、つまり、自己承認ができるようになると、他者承認もしやすくなる、と言っています。一番身近な自分という存在の、短所やコンプレックスも受け入れてみると、案外簡単に人の事も受け入れられるようになるのかもしれませんね。

ちょっと深くなってしまいましたが・・・。

誰でも持っている、人に認められたいという欲求を満たす「アクノレッジメント」をうまく使って、スタッフのモチベーションアップに貢献してみませんか?うまくいけば、結果的に大きなリターンがあなたにもたらされる、かもしれません。

 

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執筆者:藤 勝行 (http://xlab.co.jp)

4年間経営した会社を倒産後、再度起業したインターネット広告代理店(エックスラボ)を3期目で年商約10億円グループにまで成長させる。集客をしたい中小企業の経営者や大手企業の担当者、同業他社までも参加するセミナーを開催する起業家。広告マン兼マーケッター。

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